『こうして密かな闇にまぎれて 孤独を分け合った月日
どんなに強く抱きしめられても あなたのものになれない私
答えの出ない問いに疲れたわ』
『正しく生きるなんてできないわ
正直に生きるのも苦しくて
短いメールさえも途絶えてく 二人は哀しい恋人』
この曲を初めて聴いた時。
心臓が止まるかと思うほどの驚きを覚えた。
まるで自分自身がその詩を書いたかのような錯覚。
それくらい『あの時』の私の心情とその後の行動が
そこに描かれていた。
ただ違うのは彼が既婚者ではなかったということと
『生まれ変わっても めぐり逢いたい』とは思わなかったこと。
決して長くはなかった二人の時間ではあったけれど
彼は精一杯の愛情を注いでくれたのに。
あんなに好きだと言ってくれたのに。
罪の重さに耐え切れなくなったのは私の方だった。
恋人になってしまったことが苦しみを呼ぶなんて
あの頃は思いもしなかった。
独身の彼に幸せになって欲しいとか。
これ以上旦那を傷付けたくないとか。
そんな奇麗言なんかじゃなく。
ただ、自分が苦しいから逃げ出してしまっただけなんだ。
あなたは新しい幸せを見つけられた?
私はまだ暗闇の中を歩いているよ。
最後のあの日のように…。
≪
哀しい恋人/
竹内まりや≫