吐息⇔タメイキ

恋愛・結婚生活・病気。 婚外恋愛あり、うつの通院記録あり、不妊治療記録あり。 独り言ばかりのブログ。
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2008/03/18(火) 01:50:55
 
  カウンセリング74回目  

3月14日は通算74回目、しかも受診3年目に突入し初回の診察日だった。
迷いに迷ってこの病院を訪れてから早2年が経った。
最初は自分がうつだなんて信じられなかった。
信じたくなかった。
薬にもかなり抵抗感を持っていた。
でもいつの頃からか、1週間毎、2週間毎の診察が生活の一部になり
薬を飲むことが普通のことになっていった。
そのことに自分自身で戸惑いを感じたこともあったけれど
今はそれで良かったんだと思える。
2年前とは比べものにならないくらいの回復を
自覚出来るまでになったのだから。
今年に入ってからマイスリーなしできちんと眠れるようになった。
訳もなく涙を流しながら布団に横たわることもなくなった。
簡単ではあるけれど仕事に行く気力と勇気も出て来た。
だから今回の診察で、そろそろ減薬の相談をしてみようかと
思っていた、その矢先のこと。
9日の夜から38度の熱が出て10日の朝になっても下がらず
仕方なく仕事を休んだ。
それがきっかけだったのか、夜には多少回復するが翌朝は起きられない
という良くない状態が続いてしまった。
忙しい時期に休んでしまったという申し訳なさと自分に対する情けなさ、
そして「うつの再発」という言葉が頭の中をぐるぐると回り続けて
身体も気持ちも休まらない日が続いた。
結局派遣会社の営業担当の人が気を遣って
代わりの人を1日入れてくれたおかげで幾分気持ちも楽になり
それからようやく回復してきた。

そのことを14日の診察時に話した。
明日は出勤しようと思っていても朝になると身体が動かない。
仕事が嫌だとかそういうことではないがどうしても
身体が言うことを聞いてくれない。
毎日仕事に行くのは社会人として当たり前のことで
誰もがしていることなのに、自分にはそれが出来ない。
そんな自分が情けなくてちょっと落ち込んでいる、と正直に話した。
「体調を崩したことでうつの症状が出てきてしまったのかもしれないね。
先月は毎日仕事に行けてたんだし、今だって辞めたい訳じゃないんでしょ?
確かに回復してるように思えるけど、今はまだそういうちょっとしたことで
波が来る時期でもあるんだ。
だから僕はいつも、君と同じような状態の人にはこう言ってるんだ。
『いい波と悪い波が交互に来ながら段々と回復していくものだから
今はそういう時期なんだと割り切って乗り越えて行きましょう』って」
「でも、普通の人がみんな当たり前にやってることを自分が出来ないのって
すごく情けなくて…。
それに、今回の仕事を続けられたことで自分の中では多少なりとも
これからも何とかなるんじゃないかって
自信が湧いてきたところだったんです。
なのにこんな風になってしまって…」
「そっか。それは残念に思っちゃうよね。
でも他の人たちは病気なんかじゃないでしょ?
君にはまだハンデがあるんだ。でもそれを乗り越えようと頑張ってる。
健康な人たちと同じことが出来ないとか、
今まで出来てたことが出来なくなったってそれを気に病むよりも
前は出来なかったことが出来るようになった、
これだけ頑張れてるんだって前向きに考えるべきだと思うよ」
「・・・・・」
その言葉を聞いても視線を落としたままの私に
先生は身を乗り出すようにして私の顔を覗き込んで言った。
「君はよく頑張ってるよ。もう長いこと仕事に就いてなくてブランクもあるのに
この1ヶ月休み無しできちんと仕事に行き続けた。
仕事の内容云々じゃなくて、毎日外に出ること自体が大変なことだ。
でもちゃんとそれをこなしたし、今回休みが続いたのだって
熱さえ出なければ順調に行けてたと思うよ。
そして今もまだ働く意志を持ってて来週からきちんと出勤すると言ってる。
君は本当によく頑張ってる。僕はそう思うよ」

誉められたくて、おだてられたくて仕事に行ってる訳じゃない。
けれど、良好とは言えない心身であることも、
多少無理していたことも事実だ。
『君は頑張ってるよ』
そんな私の頑張りをそう言葉にして認めてくれた先生の言葉が
私の心の奥にしみ込んで来た。
なんだか少し報われた気持ちになった。

「じゃまた再来週にしとこうね」
「はい。あ、あの、先生。ちょっと噂を聞いたんですけど…」
「うん?」
「ここの分院が出来るって本当ですか?」
「ああ、まあ、分院って言うか、近くにもう一つクリニックを開院するんだ」
私は小声でおずおずと訊ねた。
「…先生もそっちに行っちゃうんですか…?」
それを聞いて先生はにっこり笑って答えた。
「僕はここにいるよ」
それを聞いて自然に笑みが浮かんでしまった。
「…よかった」
私の顔によほど安心した表情が浮かんだのか、先生も笑いながら言った。
「そんな急激な変化はないから安心して」
「はい。ありがとうございました」
そう言って診察室を出ようとした時、珍しく先生の方が声を掛けてきた。
「あ、薬はいつもどおりでいい?カンファタニンはまだある?」
「カンファタニンはまだ大丈夫です。
ただ、便秘薬の効き目が悪くなった感じで…」
「効かない?」
お互いに立ったまま会話が続く。
「2月から1日3回飲むようになったんですけど
それでも2回しか飲んでなかった時と変わらないと言うか
飲み始めた頃に比べて段々効きが悪くなってきたみたいです」
「量的には今のでいっぱいいっぱいなんだよね。
下剤出すのは簡単だけど一度飲むと癖になるしね…どうする?」
「まあ腸がぐるぐる動いてるのは分かるし
出ないから苦しいって訳でもないんで
今はとりあえず様子見てみます。それに私も下剤は嫌です」
先生は苦笑いして頷いた。
「体調悪かったせいもあるかもしれないしね。
運動してみるとか食物繊維の多い食べ物摂るようにするとかしてみて。
あ、バナナいいよ、バナナ。お勧め」
私が笑いながら、はい、と応えると先生はカルテを持った手をちょっと上げて
「じゃまたね。来週からまた頑張ってね」と言ってくれた。

本日の処方。
うつ処方としてトレドミン、セルシン、ミオナール。
胃腸薬としてガスモチン、パントシン細粒+酸化マグネシウム混合粉薬。
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