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吐息⇔タメイキ

恋愛・結婚生活・病気。 婚外恋愛あり、うつの通院記録あり、不妊治療記録あり。 独り言ばかりのブログ。
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2007/05/19(土) 17:57:19
 
  カウンセリング50回目  

18日は精神科受診日。
ついに50回目となってしまった。

先週よりも1時間早い予約時間だったせいか
待合には3、4人しかいなかった。
「どうですか?調子は」
いつもと同じ先生の質問に、私はいつもと同じように
「特に変わりはないです」とは言えなかった。
「ええと~…ちょっとあって」
「ケンカでもした?旦那さんと」
「いえ、ケンカではないんですけど…。
GW前に、連休が明けたらどこか遠出でもしようかって
話してたんです。平日休みをとって。
でもGWが明けてもそんな話題にもならないんで
私から『どっか行く?』って訊いてみたいんです。
そしたら『そんなにどっか行きたいの?』って言われて…。
そんなやりとりが3、4回も続いたんで私ももうどうでもいいやって」
「旦那さんは出掛けるの嫌いなの?」
「そんなことないです。
今までは年に1、2回は一泊程度の旅行はよく行ってたんで」
「そうなんだ。どこ行ったりするの?」
「神戸とか京都とか車で行ける距離のところです」
「でも今回は行きたくないみたいなんだね。
どうして旦那さんが出掛けたがらないのかは言ってくれないの?」
「多分お金の心配してるんでしょうけど」
「…パチンコ行くお金はあるのに、って?」
先生は私の顔を覗き込みながら少し笑って言った。
私も苦笑いしながら答えた。
「そういう訳でもないんですけど…。
GW中に私も旦那にくっついてって私の方が大勝ちしたんで
お金はあるよって言っても『じゃあ行こうか』とはならなかったんで
多分行きたくないんだろうなと思ってそれからその話もしてません」
「そういうところでコミュニケーションが取れてないんだろうね。
もっといろんなことを話した方がいいよね」
「そうですよね…」

「それと、それとは全然関係ない話なんですけど…」
「うん」
「実は一昨日、去年の6月に結婚した札幌の友達から
メールが来たんです。…『子供が出来た』って。
それ読んだら急に気分が悪くなって吐きそうになってしまって…。
こういう風になるのは最近始まったことじゃないんです。
もう10年以上前からこうなんです。
お腹の大きい人や生まれた子共を見るのは平気なのに
妊娠したって聞くと気分が悪くなるんです…」
「待って。10年前?不妊検査をしてからじゃなくて?」
「それは関係ないです。
まだ結婚もしてなかったし学生の頃からのことです」
「…何かあったの?」
「・・・・・今までこの話は誰にもしたことないんですけど…」
そう前置きしてから私は過去に経験したことを話した。
先生は相槌を打つこともせず黙って私の話を聞いていた。
話しているうちにその時のことがまざまざと蘇ってきて
自然と涙が頬を伝った。
「…そっか」
私が一通り話し終わると先生はそう呟いた。
「君自身に子供がいないということに加えて
過去にそういう経験をしてるのならなおさら素直には
喜んであげられないのも無理はないと思うよ。
婦人科の先生の話だと顕微授精しか無理ってことなんだよね?
そうすると金銭的な事情もあるし今すぐどうこう出来るものでもないし
自分ではどうにも出来ないことばかりで苦しいのも分かるよ。
その過去のことがトラウマになってるのかもしれないね。
だから子供は欲しいと思うしかわいいと思えるけど
妊娠するっていう現象に対して、それを思い出してしまって
嫌悪感を感じてしまって吐き気がしたりするのかもね」
「理屈ではわかってるんです。人は人、自分は自分だって。
でも理屈だけではこの気持ちはどうしようも出来なくて
大切な友達のおめでたでさえも心から祝ってあげられない自分が
嫌で嫌でどうしようもなくて。
でもこんなこと誰にも話せないし、旦那にだって…」
「理屈だけでは割り切れない感情だってあるよ。
君が自分でそれを分かってる分、余計に苦しいってことも分かる。
…旦那さんには話せない?君がそういう感情を持ってるってことを」
「…責めてるようになってしまうのは嫌なんです…」
「責めてる訳じゃないんだよって前置きしても無理…かな。
…言えない、か」
首を振る私を見て先生はそう言った。
「旦那と結婚したことを後悔はしてません。
もし結婚前に旦那が不妊だと分かっていてもきっと結婚してました。
だからはっきりそうとは言わなくても責めてるように思わせるような
ことは言いたくないんです」
「そうだね、もし君がそういう感情を持ってるってことを話したら
旦那さんにしたら『自分がこんなんじゃなければ…』って思うだろうね。
そういう思いはさせたくないんだよね?」
「はい…」
「言う言わないと別として、君のその経験からくる感情っていうのは
誰が責められるものでもないと思うよ。
それを表に出すことも出来なくてその感情だけがずっと残って…
それだけの辛さや悔しさ、悲しさ、それに今の状況を考えても
生まれて当然の感情だと僕は思う。
だからって君が自分を責めることはないよ。
仕方のない、どうしようもないことだってあるんだから」
先生はいつもより優しい口調で諭すようにそう言った。

「じゃ、また来週にしとこうね」
「あの、先生」
予約表を受け取りながら私は前から訊きたかったことを訊ねた。
「長期に渡る軽症うつは完治しづらいって聞いたんですけど…」
先生は怪訝そうな表情で訊き返してきた。
「…誰がそんなこと言ってるの?」
「誰って言うか…ネットなんかではよくそう書かれてるもんで。
性格的な要素が大きいから一生付き合っていくくらいの覚悟で
治療に当たる方がいいって…」
「長期に渡って治らないから『治りにくい』ってことなんだろうけど
それが『治らない』ことには繋がらないよ。
うつははっきりした原因がない代わりに、ちょっとしたことで
けろっと治っちゃうものでもあるんだ。
性格が関係してるのもある程度は事実だけど
性格なんてうつ以外にもいろんな部分に関わってるものだから
性格のせいでうつが長引いたり完治しないなんてことはないよ。
長期軽症うつが完治しにくいなんて何の根拠もない話だよ」
さっきとはうって変わって力強い口調できっぱりとそう言い切った。

「ちゃんと眠れてる?」
「はい、大丈夫です」
「じゃ薬はいつもどおりにしとくね。じゃあまたね」
先生の方が先に立ち上がった。
「ありがとうございました」
そう言って私も立ち上がった時に手に持っていたハンカチを
落としてしまった。
「あっ…」
先に気付いた先生が小さく声を上げた。
ハンカチを拾い上げて先生の方を見ると先生は振り返った姿勢で
笑顔でこちらを見ていた。
ちゃんと見ててくれたんだな、先生。
そう思ったら私も自然と少し笑顔になった。
会計待ちの間に鏡を見たら目と鼻が赤くなっていて
明らかに泣いてたのが分かる顔になっていた。
ああ、不細工…。

薬局で薬をもらって金額を言われて「?」と思った。
「何かいつもより高くないですか…?」
処方は前回と同じなのにいつもの倍くらいの額だったのだ。
薬剤師もいつもの人だったので
「あれ?そうですよね?いつも400円ちょっとですよね…」
と調べてくれた。
「なぜか前回分も加算されてたみたいでした。すいません」
「いえ、気付いてよかったです」
鼻をすすりながらそう言った私に気付いた薬剤師の彼が訊ねてきた。
「風邪ですか?」
「あ…ちょっと泣いちゃったんで…」
「あっ…。えっと…ティッシュ使います?」
ちょっと慌てたようにそう言ってくれた。
「あっいえ、大丈夫です、ありがとうございます」
ここの薬剤師は二人とも男性だがどちらも親切だし優しい。
病院の受付の人も男性の方が親切な気がする。

今回も前回同様の処方。
トレドミン、ミオナール、セルシン、マイスリー。


12年間も胸に留めてきたことを初めて人に話したことで
気持ちが高ぶっていたのかもしれない。
あの時のことが次々と蘇っては消え去って行って
昨夜はマイスリーにロヒプノールを追加しても
朝までほとんど眠れなかった。
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