吐息⇔タメイキ

恋愛・結婚生活・病気。 婚外恋愛あり、うつの通院記録あり、不妊治療記録あり。 独り言ばかりのブログ。
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2007/04/06(金) 20:12:58
 
  カウンセリング45回目  

病院の斜め向かいの民家に桜の木がある。
先週見た時は満開直前だったのだが
今日は既に若緑の葉が見え始めているその桜を眺めながら
病院に入った。
先週エバミールをロヒプノールに戻してもらってから
寝つきが戻ったことを報告した。
あとは、まだ頭痛が続いていることと
1週間前から突然強いめまいがし出したことを話した。
「うん?強いめまい?」
先生は姿勢を正して聞き直してきた。
「前からめまいは時々あったんですけど軽いもので
『あ、揺れてるな』くらいだったんですけど
今回のはちょっと感じが違ってて。
特に洗顔やシャンプーの時に目をつぶって前屈みになってる時に
よく起きるんですけど、『何か変だな?』って思った時には
既に身体が傾いてて何かにつかまらないとだめなくらい
ぐらっと来るんです。
あとは急に顔を上げた時とかにもなります。
吐き気とかはないんですけど急に起き始めたんでちょっと心配で」
「うーん…内耳性めまいかなぁ。
耳の中の身体のバランスをとる器官に変調が起きてるのかな。
めまいを抑える薬もあるけど…。
いつも○○(薬局)で薬もらってるんだっけ?
あそこには置いてないかもしれないなぁ。
あっちのドラッグストアだったらあるかもしれないけど…。
どうする?少し飲んでみる?」
「いえ、一時的に起きてその後は特に問題ないんで
そんなに気になるほどではないんでいいです。
日に2、3回あるかどうかくらいなんで」
「日に2、3回?…結構多いな」
先生は思案顔になって言った。
「そうなんですか?」
私もちょっと心配になった。
「でもまぁ、めまいって精神的な原因でも起きるからね。
ずっと家にいて何も状況に変化がないから
いろいろと考えてしまってそのせいでってこともあるしね。
頭痛もあるしそのせいもあるかもしれないしね。
君が気にならないのなら少し様子見ましょう。
めまいが続くようだったり酷くなるようだったらまた言って」

「で、何か状況は変わったかな?」
「何にもないです…。
旦那は朝からパチンコ行って席取れなかったって一度帰ってきて
また違う店に行っちゃいました」
「よっぽど好きなんだねぇ、パチンコ…」
「昔は私も一緒に行ってたりしてたんですけど私は今はやらなくなって
その分旦那が暇さえあれば…って感じです。
あそこの交差点に2軒ありますよね?あそこ行くんです。
うちあそこのすぐ隣なんで」
「そういう環境も良くない訳だね。
ま、パチンコ屋なんてどこにでもあるし、好きなんだろうねぇ。
で、勝ってるのかな?」
先生は苦笑ながら言った。
「さあ。訊くのも止めました。聞けば腹も立つし」
「そっか。そういうのも君にとっては不安材料だよね」
「なんかもうどうでもよくなってきました」
ため息混じりに肩をすくめて答えた私に先生もため息をついた。

「この前私、誕生日だったんです。
で、友達がメールくれて、その後久しぶりに話したんです。
彼女は説教くさいことは一切言わないし話も面白いし
彼女に言われて『ああそうか』って思えることもたくさんありました。
誰かと話すことで気持ちも少しは軽くなったし
自分の気持ちを言葉にすることで気持ちの整理も少し出来ました」
「そうだね、誰かに話すだけでも随分違うものだからね」
「彼女はいつも私が沈んでる時に、どこかで見てるかのように
連絡をくれるんです。
住んでる所は遠く離れているけど、いつも私のことを
気にかけてくれてる人がいるって思うだけで安心出来て嬉しくて。
今までそれにどれだけ救われてきたか…」
「その友達って、札幌の?付き合い長いの?」
「去年まで相模原にいた札幌の友達です。
幼稚園の頃からの親友なんです」
「そっか、それは本物の親友だね。
そういう友達がいると心強いね」
先生は自分のことのように笑顔でそう言ってくれた。
私もこの時だけは真っ直ぐ先生の目を見て「はい」と言えた。

「じゃ、また来週にしておこうね。
めまいのことはまたその時教えてね」
「はい。あ、先生」
「うん?」
「病院の前の桜、もう終わっちゃいますね」
「桜?え、そうだったっけ?」
急に桜の話なんかしたものだから先生はちょっと驚いたようだった。
出勤時には見てないのかな?それとも職員専用の裏口があるとか。
「先週来た時は満開だったのに。
花はまだ残ってますけどもう青い葉が出てました」
「そうなんだ」
診察室の窓は閉められていて、仮に開いていても
位置的にここからはその桜は見えない。
私はその窓に掛かったレースのカーテンを
ぼんやり見つめながら言った。
「桜って本当に終わるのが早いなぁって…」
先生も同じように窓の方を見ながら
「…儚いからこそ、いいのかもね」
そう言ってから私の方を見て少し笑った。

本当はこう言いたかった。
「先生とあの桜を見たかった」と。
たったそれだけの短い言葉が、言えなかった。

今回も前回同様の処方。
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